材質名称 |
概要 |
主な用途 |
その他備考 |
黄銅(真鍮) |
銅と亜鉛の合金。
亜鉛が20%以上のものをいう。
銅と亜鉛の割合により物理的
性質が変化する。
一般的な黄銅は銅(Cu)65%
亜鉛(Zn)35%英語表記:brass |
・水洗トイレの給水管
・便所給水スパッド
・五円硬貨の材料 |
・加工が容易。
・低価格。
・錆びにくい
・ラテックス、ゴム類に接
すると化学変化によりゴム
を分解腐食させてしまう |
青銅(砲金) |
銅を主成分として錫(スズ)を
含む合金。一般的に錫10%
程度のものを言う。
英語表記:
青銅bronze
砲金Gunmetal |
・青銅バルブ
・十円硬貨の材料
・大砲の材料になっていた |
・鋳造が容易
・埋設が可能なものがある
・錆びにくい
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銅 |
高導電性、高電熱製、加工性、
耐食性に優れている。
英語表記:coppre |
・熱交換器
・灯油配管
・給水、給湯、冷暖房
配管 |
・細径、薄肉化が容易
・安価 |
SUS304
ステンレス |
クロムとニッケルを含む
オーステナイト系ステンレス鋼。
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・建材、自動車部品、
家庭用品その他多種に
渡り使用。
・流体用配管部材
(給水、給湯、蒸気、
冷温水、冷却水)
・継手類はほぼSUS304製。 |
・加工が容易
・錆びにくく、腐食しにくい
・高温に強い
・価格が高い |
SUS316
ステンレス |
SUS304にモリブデンを加え、
塩水や各種媒質への耐食性を
向上させたステンレス鋼。 |
・流体用配管部材
(給水、給湯、蒸気、
冷温水、冷却水)
・建材 ・海水ポンプ
・バルブ |
・加工しにくい(硬い)
・塩水など媒質への耐食
性が高い
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SUS316L ステンレス |
SUS316Lの「L」はローカーボン、
つまりC(カーボン)の含有量が
SUS316よりも低いステンレス鋼
のこと。
媒質への耐食性が高くSUS316
より加工しやすい。
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・流体用配管部材
(給水、給湯、蒸気、
冷温水、冷却水)
・海水ポンプ
・船舶部品
・バルブ |
・SUS316より加工が容易。 ・塩水など媒質への耐食
性が高い ・錆びにくく、腐食しにくい |
SUS430 ステンレス |
クロム18%、残りが鉄で出来た
フェライト系ステンレス鋼。
別名18クロムステンレス。
耐食性はSUS304に劣るが
磁性がある為、ネジなどの
締結時の作業性がよい。 |
・建材
・家電部品
・厨房機器
・支持金具 |
・価格が安い
・錆びにくく、腐食しにくい
(SUS304より劣る) |
SGP
(配管用炭素鋼管) |
配管用炭素鋼管
(Steel Gas Pipe)
一般的にSGP管、白管、黒管、
ガス管と呼ばれる。
亜鉛メッキの無いものは黒管、
あるものは白管と呼ばれる。 |
・ 使用圧力が比較的低い
蒸気や水、ガス、空気油類
などの「上水以外の」配管
に使用される。
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・1.0MPa以下の圧力で使用
・使用温度は-15℃〜350℃ |
SGPW
(水配管用亜鉛
めっき鋼管) |
SGP管に亜鉛めっきを施している。 (Steel Gas Pipe Water)の略。
上水用以外の水配管(空調、
消火、排水)に用いる
亜鉛めっき鋼管の事。 |
・上水道以外の水配管 |
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硬質塩化ビニル管
(一般管) |
正式名称:水道用硬質ポリ塩化
ビニル管。
通称VP管。
一般的に上農水道埋設用、建築
給水用として使用される。
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・給水
・排水通気 |
・1.0MPa以下の圧力で使用
・使用温度は60℃以下 |
硬質塩化ビニル管
(薄肉管) |
通称VU管。
VP管よりも薄く、内圧がかかる上水
用・埋設には向かない。
一般的に排水用として使用される。
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・排水通気 |
・0.6MPa以下の圧力で使用
・使用温度は60℃以下 |
水道用耐衝撃性硬質
ポリ塩化ビニル管
(耐衝撃性/硬質) |
通称HIVP管。
通常のVP管よりも、耐衝撃性
に優れている(特に低温時)。 |
・給水 |
・1.0MPa以下の圧力で使用
・使用温度は20℃以下 |
水道用耐熱性
硬質塩化ビニル管 |
通称HTVP管。
耐熱樹脂(耐熱ABS樹脂、後塩素
化塩ビ樹脂等)を混合したVP管。
通常のVP管よりも耐熱性に優れ
ている。
ただし、流体の温度差による伸縮
が起こる為HT伸縮継手などを利用
した伸縮処理が必要な場合もある。 |
・給水
・給湯 |
・0.3MPa以下の圧力で使用
・使用温度は90℃以下 |
SS
(一般建造用
圧延鋼材) |
日本工業規格における
鋼材の規格。
SSの下に付く数字は続く
数字は引張強さの下限を示す。
特にSS400は流通量が多く、
鉄鋼材料の中でも代表的。 |
・一般構造用の鋼材として
幅広く使用
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FC
(ねずみ鋳鉄) |
別名「普通鋳鉄」
炭素量の多い鉄-炭素合金。
引張強さが小さく展延性に
乏しいが、切削加工性、
耐摩耗性、耐熱性や減衰性
については優れる
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・マンホールの蓋
・炉や防火戸
・機械部品 |
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電気亜鉛めっき |
めっき液に鉄を浸漬し、電気を
介して亜鉛をめっきする処理
したもの。耐腐食、防錆に優れる。
鉄よりもイオン化傾向の大きな
亜鉛が優先的に腐食することで、
鉄の腐食を抑制する。
電気亜鉛めっき後、変色しやすい為と
耐食性の向上の為、クロメート処理を
施され使用されている(ユニクロめっき等)。 |
・自動車部品
・精密機器
・その他様々な製品に利用 |
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溶融亜鉛めっき |
高温で溶かした亜鉛に鋼材を浸し、
鋼材の表面に皮膜をつくる処理法
のこと。 亜鉛が優先的に腐食することで、
鉄の腐食を抑制する。
溶かした亜鉛を入れる槽に鋼材を
つけるさまから「ドブづけめっき」や
「てんぷらめっき」と呼ばれる事がある。
屋外設置の鋼構造物の防食処理として
広く採用されている。 |
・送電用鉄塔
・幅広い |
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クロメートめっき |
亜鉛めっき処理後、クロム酸を主
成分とする混酸に浸漬する処理を
施したものをクロメートめっきという。
つまり、金属表面とクロム化合物を
反応させた化成処理の事を指す。
クロメート処理には、耐食性の向上、
白さびの発生を防ぎ、指紋その他の
汚れが付きにくい、外観が良い
、塗装等への二次加工の密着を良く
するといった効果、目的があり、光
沢クロメート、有色クロメート、緑色
クロメート、黒色クロメート処理など
がある。 |
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クロムめっき |
品物に金属クロムを皮膜として析出させ
たもの。主に亜鉛、ニッケル、アルミニ
ウム等に処理が施されて使用されて
いる。
クロムめっきは優れた耐食性を持ち、
硬度が高くさらに耐磨耗性に優れてい
る上、安価である。 |
・水道の蛇口
・水道のパイプ
・自動車部品
・文房具 |
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ユニクロメッキ |
電気亜鉛めっきの後、光沢クロメート処理
を施されたものを指す。
美観を持たせ耐食性をさほど重視しない
用途で使用される。
皮膜に六価クロムが少なく三価クロムが
多い。
元はUnited Cromium社が開発した亜鉛
めっきのクロメート処理の商品名である。
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・建材 |
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有色クロメート
(黄色クロメート) |
六価クロメートの一種で、優れた耐食性を
を持っている。
RoHS指令(有害物質使用制限)などにより、
現在では三価クロメートが代替品として
普及してきている。 |
・建材 |
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